![]() テトラヒドロチエノピリジン
专利摘要:
本発明は、貧血および同様の状態を治療するためのHIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害剤として有用なテトラヒドロチエノピリジン化合物に関する。 公开号:JP2011513222A 申请号:JP2010547687 申请日:2009-02-11 公开日:2011-04-28 发明作者:ウオルシユ,トーマス・エフ;デベナム,ジヨン・エス;ヘイル,ジエフリー・ジエイ;マドセン−ダガン,クリステイーナ・ビー 申请人:メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション; IPC主号:C07D495-04
专利说明:
[0001] (発明の背景) 細胞および組織への酸素の不十分な送達は、血液の酸素運搬能力の欠乏として定義される貧血ならびに血液供給の制限が血管の狭窄または閉塞により引き起こされる虚血と関連している。貧血は、赤血球の損失(出血)、過剰な赤血球破壊(溶血)または赤血球形成(骨髄に存在する先駆物質からの赤血球の産生)の欠乏により引き起こされる可能性がある。貧血の症状として、脱力、めまい、疲労、蒼白、認知機能障害および生活の質の全般的な低下を挙げることができる。慢性および/または重度の貧血は、心筋虚血、脳虚血または末梢性虚血の悪化および心不全をもたらす可能性がある。虚血は、組織または器官への絶対的または相対的な酸素不足として定義され、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、血栓塞栓症、低血圧などの障害によって起こる可能性がある。心臓、脳および腎臓は、血液供給の低下により引き起こされる虚血性ストレスに特に敏感である。] [0002] 貧血に対する主要な薬理学的治療は、組換え型ヒトエリスロポイエチン(EPO)の何らかの変異体の投与である。腎疾患に伴う貧血、化学療法誘発性貧血、HIV治療による貧血または失血が原因で起こる貧血に対して、組換え型EPOを投与することによって、ホルモンの供給を強化し、赤血球不足を補正し、血液の酸素運搬能力を高める。EPOの補充は、最適な赤血球形成(例えば、鉄処理機能の障害を持つ患者において)を刺激する上で常に十分であるわけではなく、関連リスクを伴う。] [0003] 低酸素誘導因子(HIF)は、低酸素に対する細胞反応の主要制御因子として識別されている。HIFは、高度に調節されたα−サブユニット(HIF−α)および恒常的に発現するβ−サブユニット(HIF−βは、ARNTすなわちアリール炭化水素受容体核内輸送担体としても知られている。)からなるヘテロ二量体遺伝子転写因子である。HIF標的遺伝子は、様々な局面の赤血球形成(例えば、エリスロポエチン(EPO)およびEPO受容体)、解糖および血管形成(例えば、血管内皮増殖因子(VEGF))に関係していることが報告されている。鉄の吸収、移送および利用ならびにヘム合成に関与するタンパク質の遺伝子もまたHIFの標的である。] [0004] 正常な酸素結合の下で、HIF−αは、酸素分子との反応における基質であり、これは、鉄(II)依存性、2−ケトグルタル酸塩依存性およびアスコルビン酸塩依存性のPHD−1(EGLN2、または産卵異常表現型9相同体2)、PHD2(EGLN1)およびPHD3(EGLN3)と呼ばれるジオキシゲナーゼ酵素のファミリーにより触媒される。HIF−αのプロリン残基は、ヒドロキシル化(例えば、HIF−IαのPro−402およびPro−564)され、生成された生成物は、タンパク質ユビキチン化に関与するE3ユビキチンリガーゼ多タンパク質錯体の成分である、抑制タンパク質von−HippelLindauの標的である。低酸素結合の下で、HIF−αヒドロキシル化反応は、効果がより低く、HIF−αは、HIF−βと二量体化するために利用可能である。HIF二量体は、細胞核に転位し、ここで、HIF標的遺伝子の低酸素症反応性エンハンサー因子と結合する。] [0005] HIFの細胞レベルは、低酸素症の状態、および低酸素症摸倣薬への曝露後に増加することが知られている。後者には、特定の金属イオン(例えば、コバルト、ニッケル、マンガン)、鉄キレート剤(例えば、デスフェリオキサミン)および2−ケトグルタル酸類似体(例えば、N−オキサリルグリシン)が含まれるが、これらに限らない。本発明の化合物は、HIFプロリルヒドロキシラーゼ(PHD−1、PHD−2、PHD−3)を阻害し、HIF濃度を調節する役目も果たすことができる。したがってこのような化合物は、HIF調節が望まれるような障害または状態、例えば貧血および虚血などの治療および/または予防に有用である。組換え型エリスロポエチンによる治療の代替として、本発明の化合物は、貧血の管理に対してより簡単で、より範囲の広い方法を提供する。] [0006] (発明の要旨) 本発明は、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害する式Iの化合物] [0007] 、エリスロポエチンの体内産生を高めるため、およびエリスロポエチンの体内産生の低下に伴う状態、例えば貧血などの状態を治療するためのこれらの化合物の使用、ならびにこのような化合物および薬学的担体を含む医薬組成物に関する。] [0008] (発明の詳細な記述) 本発明は、式Iの化合物および薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する] [0009] (式中、 R8は、水素、C1−6アルキル(ヒドロキシ、−SH、−NH2または−CO2Hで任意に置換されている。)およびC3−6シクロアルキル(ヒドロキシ、−SH、−NH2または−CO2Hで任意に置換されている。)から選択され、 nは、1または2であり、 XまたはYのうちの一方は、−S(O)nであり、他方は、CR4R5であり、 R1は、 −C1−10アルキル、 −C2−10アルケニル、 −C5−10シクロアルケニル、 −C2−10アルキニル、 −C0−10アルキルアリール、 −C0−10アルキルヘテロシクリル、 −C0−10アルキル−C0−10シクロアルキル、および ペルフルオロC1−6アルキル、 から選択され、 R1の中で、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは、それぞれ、1つ以上のR9置換基で任意に置換されており、 R2およびR3は、独立して、水素、フェニル、ヘテロシクリルおよび−C1−10アルキルから選択され、ここで、C1−10アルキルは、非置換であり、または1つ以上のフッ素原子で置換されており、フェニルは非置換であり、またはフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、C1−10アルキルおよび−OC1−10アルキルから選択される、もしくはより多くの置換基で置換されており、 R4、R5、R6およびR7は、水素、シアノ、オキソ、−C1−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−C3−10シクロアルキル、−(C1−10アルキル)アリール、(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、−C5−10シクロアルケニル、−C2−10アルキル、−SOn(C0−10アルキル)および−SOnアリール、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つ以上の置換基R9で任意に置換されており、ならびに 任意に、一組の置換基、R4およびR5、またはR6およびR7は、一緒に連結することによって、1つ以上の置換基R9で任意に置換されている、5から8個の原子の環を形成し、前記環は、部分的にまたは完全に不飽和であり、独立して、−NR6−、−O−および−S(O)n−から選択される0、1または2個のヘテロ原子を有し、 R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アリール、ヘテロシクリル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−CO2Ra、−NRbRc、−CONRbRc、−OCO2Ra、−OCONRbRc、−NRdCO2Ra、−NRdCONRbRc、−SC0−6アルキルおよび−S(O)nRdから選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つ以上の置換基R10で任意に置換されており、 R10は、ヒドロキシ、アリール、ヘテロシクリル、ハロゲン、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、CO2H、シアノ、O(C=O)0−1C1−6アルキル、NO2、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)ペルフルオロアルキル、C0−10アルキルアミノカルボニルアミノ、C0−10アルキルオキシカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニル、C0−10アルキルアミノスルホニル、C0−10アルキルアミノカルボニル、−(C=0)N(C0−6アルキル)2、−S(C0−6アルキル)およびNH2から選択され、 Raは、水素、−C1−10アルキル、−(C1−6アルキル)C3−8シクロアルキルおよび−(C1−6アルキル)フェニルから選択され、 Rb、RcおよびRdは、それぞれ独立して、水素、−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つ以上の置換基R10で任意に置換されている。)。] [0010] 例示的であるが、非制限的な本発明の化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物の例は、 N−({1−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[1−(4−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−[(4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−({4−ヒドロキシ−1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン N−{[4−ヒドロキシ−1−(4−イソプロピルベンジル)−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[1−(4−tert−ブチルベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[1−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({1−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(3−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[1−(4−クロロ−2−メチルベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[1−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[1−(4−エチルベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({1−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(3,4−ジクロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(2−フェニル−1,3−オキサゾール−4−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(1−ベンゾチエン−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−[(1−{[5−(2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−(1−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({1−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン; N−({1−[4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({1−[4−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−(1−[4−(4−クロロフェノキシ)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({1−[(4’−エトキシビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(2−チエニル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−[(4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−{[4’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−{[1−({2’−[(ジエチルアミノ)カルボニル]ビフェニル−4−イル}メチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−[(1−{[6−(3−クロロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−[(1−{[6−(4−フルオロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−[(1−{[6−(2−クロロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−[(1−{[6−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({6−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−({1−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[4−ヒドロキシ−1−({6−[2−(メチルチオ)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−[(4−ヒドロキシ−1−{[6−(2−メチルフェニル)ピリジニウム−3−イル}メチル}−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−[(1−{[6−(2−エチルフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−[(1−{[6−(2,5−ジフルオロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩; N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(4−キノリニウム−5−イルベンジル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシンクロリド; N−[(1−{[5−(2−クロロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−[(4−ヒドロキシ−1−{[5−(2−メチルフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−{[4−ヒドロキシ−1−({5−[2−(メチルチオ)フェニル]ピラジン−2−イル}メチル)−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−[(1−[5−(2,5−ジフルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン; N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({5−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピラジン−2−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−6−オキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−{[4−ヒドロキシ−1−(4−イソプロピルベンジル)−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1−[(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−({4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; N−({4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン; N−{[1−(4−エチルベンジル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン; である。] [0011] 本明細書で使用する場合、明記されていない限り、「アルキル」とは、分枝および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むことを意図し、これには、特定数の炭素原子を有するすべての異性体が含まれる。アルキル基に対して一般的に使用される略語が、明細書を通して用いられ、例えばメチルは、「Me」またはCH3で表され、エチルは、「Et」またはCH2CH3で表すことができ、プロピルは、「Pr」またはCH2CH2CH3で表すことができ、ブチルは、「Bu」またはCH2CH2CH2CH3で表すことができる。「C1−6アルキル」(または「C1−C6アルキル」)は、例えば、直鎖または分枝鎖アルキル基を意味し、これには、特定数の炭素原子を有するすべての異性体が含まれる。C1−6アルキルは、すべてのヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体ならびにn−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを含む。「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを意味する。「アルキレン」という用語は、分枝および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を指し、これには、特定数の炭素を有し、末端に2個の末端鎖が結合しているすべての異性体が含まれる。例示すると、「非置換のA−C4アルキレン−B」という用語は、A−CH2−CH2−CH2−CH2−Bを表す。「アルコキシ」という用語は、酸素架橋を介して結合し、示された数の炭素原子の直鎖または分枝のアルキル基を表す。] [0012] 「非置換」もしくは「置換されている」とのみ特に明記されている場合を除いて、または置換基が列挙されている場合を除いて、アルキル基(単独の基として、またはアルコキシ、アルキルチオおよびアラルキルなどの基の一部としてのいずれかで)は、非置換であり、または各炭素原子上の1から3つの置換基、すなわちハロ、C1−C20アルキル、CF3、NH2、N(C1−C6アルキル)2、NO2、オキソ、CN、N3、−OH、−O(C1−C6アルキル)、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、(C0−C6アルキル)S(O)0−2−、(C0−C6アルキル)S(O)0−2(C0−C6アルキル)−、(C0−C6アルキル)C(O)NH−、H2N−C(NH)−、−O(C1−C6アルキル)CF3、(C0−C6アルキル)C(O)−、(C0−C6アルキル)OC(O)−、(C0−C6アルキル)O(C1−C6アルキル)−、(C0−C6アルキル)C(O)1−2(C0−C6アルキル)−、(C0−C6アルキル)OC(O)NH−、−NH(C1−C6アルキル)NHC(O)−NH(C1−C6アルキル)、NHC(O)OC1−C6アルキル、−NH(C1−C6アルキル)NHSO2(C1−C6アルキル)、−(C0−C6アルキル)NHSO2(C1−C6アルキル)、アリール、アラルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、ハロ−アリール、ハロ−アラルキル、ハロ−複素環、ハロ−ヘテロシクリルアルキル、シアノ−アリール、シアノ−アラルキル、シアノ−複素環およびシアノ−ヘテロシクリルアルキルなどで置換されている。] [0013] 「C0」という用語は、「C0−6アルキル」などの表現で使用される場合、直接共有結合を意味し、または置換基の終端にこの用語が現れた場合、C0−6アルキルは、水素またはC1−6アルキルを意味する。同様に、基の中のある特定数の原子の存在を定義する整数がゼロと等しい場合、これは、この近くの原子が結合により直接結びついていることを意味する。例えば、構造] [0014] (式中、sは、ゼロ、1または2に等しい整数である。)において、 sがゼロの場合、構造は、] [0015] である。] [0016] 「C3−8シクロアルキル」(または「C3−C8シクロアルキル」)という用語は、合計3から8個の炭素原子を有するアルカンの環式環(すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル)を意味する。「C3−7シクロアルキル」、「C3−6シクロアルキル」、「C5−7シクロアルキル」などの用語は、類似の意味を有する。] [0017] 「ハロゲン」(または「ハロ」)という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素(代わりにフルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)およびヨード(I)とも呼ばれる。)を指す。] [0018] 「アリール」という用語は、芳香族の単環式および多環式の炭素環系を指し、ここで、多環系内の個々の炭素環は、一重結合を介して互いに縮合または結合している。適切なアリール基として、フェニル、ナフチルおよびビフェニルエニルが挙げられる。] [0019] 「炭素環」という用語(およびその変形、例えば「炭素環の」または「カルボシクリル」など)は、本明細書で使用する場合、特に指定しない限りは、(i)C3からC8単環式の、飽和もしくは不飽和の環、または(ii)C7からC12二環式の、飽和もしくは不飽和の環系を指す。(ii)における各環は、もう一方の環から独立している、またはもう一方の環に縮合している、のいずれかであり、各環は飽和または不飽和である。炭素環は、任意の炭素原子の箇所で分子の残りに結合していてもよく、この結果安定した化合物が生じる。縮合した二環式炭素環は、炭素環のサブセットであり、すなわち「縮合した二環式炭素環」という用語は、各環が飽和または不飽和であり、2個の隣接する炭素原子がこの環系の中の各環により共有されている、C7からC10二環式環系を一般的に指す。一方の環が飽和しており、もう一方の環が飽和している、縮合した二環式炭素環は、飽和した二環式環系である。一方の環がベンゼンであり、もう一方の環が飽和している、縮合した二環式炭素環は、不飽和の二環式環系である。一方の環がベンゼンであり、もう一方の環が不飽和である、縮合した二環式炭素環は、不飽和の環系である。飽和した炭素環はまた、シクロアルキル環、例えば、シクロプロピル、シクロブチルなどとも呼ばれている。他に記載のない限り、炭素環は、非置換である、またはC1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、アリール、ハロゲン、NH2もしくはOHで置換されている。縮合した二環式不飽和炭素環のサブセットは、一方の環がベンゼン環であり、もう一方の環が飽和または不飽和であり、安定な化合物を生じるような任意の炭素原子を介しての結合を有する二環式炭素環である。このサブセットの代表的な例は、以下を含む。] [0020] 「複素環」(およびその変形、例えば「複素環の」または「ヘテロシクリル」など)という用語は、(i)安定した4−から8員の、飽和もしくは不飽和の単環式環、または(ii)安定した7から12員の二環式環系を大まかに指し、(ii)の各環は、もう一方の環(複数可)から独立している、またはもう一方の環に縮合しており、各環は、飽和または不飽和であり、この単環式環系または二環式環系は、N、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子(例えば、1から6個のヘテロ原子、または1から4個のヘテロ原子)、ならびにあるバランスの炭素原子(単環式環は通常、少なくとも1個のカーボン原子を含有し、この環系は通常、少なくとも2個の炭素原子を含有する。)を含有し、任意の1つ以上の窒素および硫黄ヘテロ原子は、任意に酸化されており、任意の1つ以上の窒素ヘテロ原子は、任意に四級化されている。特に指定しない限り、複素環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子の箇所で結合していてもよい、ただし、結合した結果安定した構造体が生成されるものとする。特に指定しない限り、複素環式環が置換基を有する場合、置換基は、ヘテロ原子または炭素原子に関わらず、この環の任意の原子へ結合することができることが理解されているが、ただし、この結果安定な化学構造が生じるものとする。] [0021] 複素環部分の非制限的な例として、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインドリル、イソオキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソオキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2、3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾールおよびベンゾ−1,3−ジオキソリルが挙げられるが、これらに限らない。] [0022] 飽和した複素環は、複素環のサブセットを形成する、すなわち、「飽和した複素環の」という用語は、上に定義されたように、環系全体(単環式または多環式に関わらず)が飽和している複素環を一般的に指す。「飽和した複素環の環」という用語は、炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子からなる、4から8員の飽和した単環式環または安定した7から12員の二環式環系を指す。代表的な例として、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニルおよびテトラヒドロフリル(またはテトラヒドロフラニル)が挙げられる。] [0023] ヘテロ芳香族は、複素環の別のサブセットを形成する、すなわち、「ヘテロ芳香族」(あるいは」ヘテロアリール」)という用語は、上に定義されたように、環系全体(単環式または多環式に関わらず)が芳香環系である複素環を一般的に指す。「芳香族複素環」という用語は、炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子からなる、5もしくは6員の単環式芳香環または7から12員の二環式環を指す。少なくとも1個の窒素原子を含有する置換されたヘテロアリール環(例えば、ピリジン)の場合、このような置換は、N−オキシドを形成する結果となるものでもよい。芳香族複素環の代表的な例として、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル(またはチオフェニル)、チアゾリル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルおよびチアジアゾリルが挙げられる。] [0024] 二環式複素環の代表的な例として、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、クロマニル、イソクロマニル、テトラヒドロキノリニル、キノリニル、テトラヒドロイソオキノリニル、イソオキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(すなわち、] [0025] である。)、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、(すなわち、] [0026] である。)およびベンゾ−1,3−ジオキソリル(すなわち、] [0027] である。)が挙げられる。本明細書中のある分脈において、] [0028] は、2個の隣接する炭素原子に結合しているメチレンジオキシを置換基として有するフェニルと代わりに呼ばれている。] [0029] 「アリールアルキル」および「アルキルアリール」という用語は、アルキル部分(アルキルは、上に定義された通りである。)を含み、アリール部分(アリールは上に定義された通りである。)を含む。アリールアルキルの例として、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチルおよびナフチルエチルが挙げられるが、これらに限らない。アルキルアリールの例として、トルエン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジンおよびブチルピリジンが挙げられるが、これらに限らない。] [0030] 「非置換」もしくは「置換されている」とのみ特に明記されている場合を除いて、または置換基が列挙されている場合を除いて、シクロアルキル、アリール(フェニルを含む。)および複素環(ヘテロアリールを含む。)基は、非置換であり、または置換されている。本明細書で使用する場合、「置換されたC3−C10シクロアルキル」、「置換されたアリール(フェニルを含む。)」および「置換された複素環」という用語は、化合物の残りの部分への結合点に加え、1から3つの置換基を含有する環状基を含むことを意図する。好ましくは、置換基は、これらに限らないが、ハロ、C1−C20アルキル、CF3、NH2、N(C1−C6アルキル)2、NO2、オキソ、CN、N3、−OH、−O(C1−C6アルキル)、C3−C10シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、(C0−C6アルキル)S(O)0−2−、アリール−S(O)0−2−、(C0−C6アルキル)S(O)0−2(C0−C6アルキル)−、(C0−C6アルキル)C(O)NH−、H2N−C(NH)−、−O(C1−C6アルキル)CF3、(C0−C6アルキル)C(O)−、(C0−C6アルキル)OC(O)−、(C0−C6アルキル)2NC(O)−(C0−C6alkyl)O(C1−C6アルキル)−、(C0−C6アルキル)C(O)1−2(C0−C6アルキル)−、(C0−C6アルキル)OC(O)NH−、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ハロ−アリール、ハロ−アラルキル、ハロ−複素環、ハロ−ヘテロシクリルアルキル、シアノ−アリール、シアノ−アラルキル、シアノ−複素環およびシアノ−ヘテロシクリルアルキルを含む群から選択される。] [0031] 明確にそうでないと述べられていない限り、「不飽和」環は、部分的または完全に不飽和な環である。例えば、「不飽和の単環式C6炭素環」は、シクロヘキセン、シクロヘキサジエンおよびベンゼンを指す。] [0032] 明確にそうでないと述べられていない限り、本明細書中に引用されたすべての範囲は、包括的である。例えば「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載された複素環とは、1、2、3または4個のヘテロ原子を含有することのできる複素環を意味する。] [0033] 本発明の化合物を表現および記述する任意の構成物または任意の式において、任意の変数が2回以上出現する場合、各出現におけるその定義は、他のすべての出現における定義と無関係である。また、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せにより安定した化合物が生じる結果となる場合のみ許容される。] [0034] 「置換された」という用語(例えば、「1つ以上の置換基で任意に置換されているアリール」など)は、このような単一および複数の置換(同じ部位での複数の置換を含む。)が化学的に許容される程度までの、指定された置換基による単置換および多置換を含む。] [0035] 「オキシ」という用語は、酸素(O)原子を意味する。「チオ」という用語は、硫黄(S)原子を意味する。「オキソ」という用語は、「=O」を意味する。「カルボニル」」という用語は、「C=O」を意味する。] [0036] 本発明の一実施形態において、R1は、−C1−10アルキル、−C0−10アルキルアリール、−C0−10アルキルヘテロシクリル、−C0−10アルキルC3−10シクロアルキルおよびペルフルオロC1−6アルキルから選択される。] [0037] 本実施形態のサブセットにおいて、R1は、−C0−10アルキルアリールおよび−C0−10アルキルヘテロシクリルから選択される。] [0038] 本発明の一実施形態において、R1におけるアリール部分は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロ−ナフチル、インダニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニルまたはビフェニルから選択される。] [0039] 本実施形態のサブセットにおいて、R1におけるアリール部分は、フェニル、ビフェニルおよび−2,3−ジヒドロインデニルから選択される。] [0040] R1におけるヘテロシクリル部分は、これらに限定されないが、以下が挙げられる:アザベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソオキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソオキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2、3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニルおよびベンゾ−1,3−ジオキソリル。] [0041] 本実施形態の変法において、R1におけるヘテロシクリル部分として、以下が挙げられる:アザベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、イソオキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、メチレンジオキシベンジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニル。] [0042] 別の実施形態において、R1におけるヘテロシクリル部分は、以下から選択される:ピリジニル、フェニル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、キノリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、ピラジニルおよびピリジニル。] [0043] 本発明の一実施形態において、R1は、−C1−3アルキルアリールおよび−C1−3アルキルヘテロシクリルから選択される。] [0044] 本発明の一実施形態において、R8は、水素およびC1−6アルキル(ヒドロキシ、−SH、−NH2または−CO2Hで任意に置換されている。)から選択される。] [0045] 本実施形態の変法において、R8は水素である。] [0046] 本発明の実施形態において、R2およびR3は、それぞれ独立して、水素および−C1−10アルキルから選択され、C1−10アルキルは、非置換であり、または1つ以上のフッ素原子で置換されており、フェニルは、非置換であり、またはフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、C1−10アルキルおよび−OC1−10アルキルから選択される、もしくはより多くの置換基で置換されている。] [0047] 本実施形態のサブセットにおいて、R2およびR3はそれぞれ水素である。] [0048] 一実施形態においてR4、R5、R6およびR7は、独立して、水素、−C1−C10アルキル、(C0−10アルキル)アリール、(C0−10アルキル)ヘテロシクリルから選択され、前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つ以上の置換基R9で任意に置換されている。] [0049] 上述の実施形態のサブセットにおいて、R4、R5、R6およびR7は、それぞれ水素である。] [0050] メチル基で終端している置換基を有する化合物の構造上の表現は、末端メチル基を、「CH3」の文字、例えば「−CH3」を用いて、またはメチル基の存在を表す直線、例えば] [0051] を用いて示すことができ、例えば、] [0052] は、等しい意味を有する。] [0053] 繰返しの条件を含有する変数の定義、例えば、(CRiRj)r(式中、rは、整数2であり、Riは、定義された変数であり、Rjは、定義された変数である。)に対し、Riの意味は、それが出現する各事例ごとに異なってもよく、Rjの意味は、それが出現する各事例ごとに異なってもよい。例えば、RiおよびRjが、独立して、メチル、エチル、プロピルおよびブチルからなる群から選択される場合、(CRiRj)2は、] [0054] であってよい。] [0055] 光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体 本明細書に記載された化合物は、不斉中心を含有し得るので、したがって鏡像異性体として存在してもよい。本発明による化合物が2つ以上の不斉中心を所有する場合、これらはジアステレオマーとしてさらに存在することができる。本発明は、実質的に純粋な、分解された鏡像異性体、そのラセミ混合物、ならびにジアステレオマー混合物として、このようなすべての可能な立体異性体を含む。上記式Iは、特定の位置における確定的な立体配置なしに示されている。本発明は、式Iのすべての立体異性体ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を含む。特に記述されていない限り、1つの異性体への言及は、いずれの可能な異性体にも当てはまる。異性体の組成物が特定されていない場合はいつでも、すべての可能な異性体が含まれる。鏡像異性体のジアステレオ異性体ペアは、適切な溶媒から、例えば分別再結晶により分離することができ、こうして得た鏡像異性体のペアは、従来の手段、例えば光学活性な酸もしくは塩基を分割剤として用いて、またはキラルHPLCカラム上で、個々の立体異性体へと分離することができる。さらに、一般式Iの化合物の任意の鏡像異性体またはジアステレオマーは、既知の配置の光学的に純粋な出発物質または試薬を用いて、立体特異性合成により得ることができる。] [0056] 本明細書に記載される化合物がオレフィン二重結合を含有する場合、特に指定のない限り、そのような二重結合は、E幾何異性体およびZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。] [0057] 本明細書に記載される化合物のいくつかは、水素の異なる結合点を有して存在することができ、これらを互変異性体と呼んでいる。例えば、カルボニル−CH2C(O)−基(ケト型)を含む化合物は、互変異性によりヒドロキシル−CH=C(OH)−基(エノール型)を形成することができる。ケト型およびエノール型は両方とも、個別で、さらにこれらの混合物としても、本発明の範囲内に含まれる。] [0058] 塩 薬学的に許容される塩は、金属塩(無機塩)および有機酸塩の両方を含み、これらの一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第17版、1418頁(1985年)に載っている。適切な塩の形態は、物理的および化学的安定度、流速能力、吸湿性ならびに溶解度に基づいて選択されることは当業者には周知である。理解される通り、「薬学的に許容される塩」という用語は、薬学的に許容される無毒性の塩基または酸から調製した塩を指す。本発明の化合物が酸性の場合、その対応する塩は、無機塩基または有機塩基から有利に調製することができる。このような無機塩基由来の塩として、アルミニウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、銅塩(第二銅塩および第一銅塩)、第二鉄塩、第一鉄塩、リチウム塩、マグネシウム塩、マンガン塩(第二マンガン塩および第一マンガン塩)、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩などの塩が挙げられる。アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム塩が好ましい。有機塩基から調製される塩として、自然発生および合成の両供給元に由来する第一級、第二級および第三級アミンの塩が挙げられる。塩をそれから形成できる、薬学的に許容される、有機の無毒性塩基として、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、メチル−グルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどが挙げられる。] [0059] 本発明の化合物が塩基性の場合、その対応する塩は、無機酸または有機酸から有利に調製することができる。このような酸として、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコ酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエン−スルホン酸などが挙げられる。クエン酸、臭水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸が好ましい。] [0060] 溶媒和物 本発明は、その範囲において、式Iの化合物の溶媒和物を含む。本明細書で使用する場合、「溶媒和物」という用語は、溶質(すなわち、式Iの化合物)または薬学的に許容されるその塩および溶質の生物活性を妨げない溶媒により形成される様々な化学量論的錯体を指す。溶媒の例として、水、エタノールおよび酢酸が挙げられるが、これらに限らない。溶媒が水の場合、溶媒和物は、水和物として知られているが、水和物には、これらに限定されないが、半水和物、一水和物、セスキ水和物、二水和物および三水和物が含まれる。] [0061] プロドラッグ 本発明には、その範囲において、本発明の化合物のプロドラッグの使用を含む。一般的に、このようなプロドラッグは、必要な化合物にインビボで容易に変換することができる本発明の化合物の機能的誘導体となる。したがって、本発明の治療方法において、「投与する」という用語は、式Iの化合物を用いて、または式Iの化合物ではないとしても、患者への投与後に式Iの化合物へとインビボで変換される化合物を用いて、記載した様々な状態を治療することを包含するものとする。適切なプロドラッグ誘導体の選択および調製の従来からの手順は、例えば、「Design of Prodrugs」、H.Bundgaard編、Elsevier、1985年に記載されている。] [0062] 有用性 本発明の化合物は、低酸素誘導因子(HIF)プロリルヒドロキシラーゼの阻害剤であり、このため、HIF調節が望まれるような疾患および条件、例えば貧血および虚血の治療および予防に有用である。本発明の化合物は、低酸素誘導因子の安定化を誘発するため、エリスロポエチンの産生および分泌を急速および可逆的に刺激するために、選択的および管理された方法で使用することができる。したがって、本発明の別の態様は、哺乳動物における疾患または状態を治療または予防する方法を提供し、この治療または予防は、HIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害により達成または促進されるが、これは、式Iの化合物の、HIFプロリルヒドロキシラーゼの阻害に有効な量を投与するステップを含む。本発明の本態様は、HIFプロリルヒドロキシラーゼにより調節される疾患または状態を治療または予防する薬物の製造において、式Iの化合物を使用することをさらに含む。] [0063] 一実施形態は、式Iの化合物の、エリスロポエチンの体内産生を高めるために有効な量を哺乳動物に投与するステップを含む、前記哺乳動物におけるエリスロポエチンの体内産生を高める方法である。] [0064] 別の実施形態は、式Iの化合物の治療有効量を哺乳動物に投与するステップを含む、前記哺乳動物において貧血を治療する方法である。「貧血」とは、これらに限定されないが、慢性腎疾患による貧血、化学療法誘発性貧血(例えば、HIVおよびC型肝炎ウイルスなどの感染症のための抗ウイルス剤療法から結果として生じた貧血など)、慢性疾患の貧血、がんの状態に伴う貧血、がんの放射線治療により結果として生じる貧血、関節リウマチなどの慢性的な免疫障害の貧血、炎症性腸疾患およびループスなどの慢性的な免疫障害の貧血、さらに月経または老化に起因する貧血、または、鉄は十分にあるが、鉄を適切に利用することができない人々など、鉄処理機能が欠損しているその他の個人における貧血が含まれる。] [0065] 別の実施形態は、式Iの化合物の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む、前記哺乳動物における虚血性の疾患を治療する方法である。] [0066] 併用療法 式Iの化合物は、式Iの化合物が有用である疾患または状態の治療/予防/抑制または回復に使用される他の薬剤と組み合わせて使用してもよい。このような他の薬剤は、このために一般的に使用される経路および量で、式Iの化合物と同時または経時的に投与されてもよい。式Iの化合物が、1つ以上の他の薬剤と同時に使用される場合、式Iの化合物に加えてこのような他の薬剤を含有する医薬組成物が好ましい。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物に加えて、1つ以上の他の有効成分も含有するものを含む。] [0067] 投与経路/用量 本発明の化合物は、本発明に従い、温血動物の体内の有効成分化合物の作用部位との接触をもたらす任意の手段によって、苦痛、疾患および病気の治療または予防のために投与することができる。例えば、投与は、経口的、局所的(経皮を含む。)、眼球、口腔内、鼻腔内、吸入、膣内、直腸、嚢内および非経口的に行うことができる。「非経口」という用語は、本明細書で使用する場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内注射または注入、胸骨内および腹腔内を含めた投与の様式を指す。本開示の目的において、温血動物とは、恒常性維持機構を所有する動物界の構成員であり、哺乳動物および鳥類を含む。] [0068] 化合物は、製薬と組み合わせての使用のために利用可能な任意の従来の手段により、個別の治療薬として、または治療薬との組合せのいずれかで投与することができる。これらは、単独で投与することもできるが、選択した投与経路および標準的な製薬の慣習に基づき選択される薬学的担体と共に一般的に投与される。] [0069] 投与する用量は、レシピエントの年齢、健康状態および体重、疾患の程度、同時に行う治療の種類(該当する場合)、治療の回数および所望する効果の本質などに依存することになる。通常、有効成分化合物の日用量は、一日あたり約0.1−2000ミリグラムとなる。普通は、1回以上の適用で、一日あたり10から500ミリグラムが、所望の結果を得るのに有効である。このような用量は、上述した苦痛、疾患および疾病、例えば貧血などを治療および予防する有効量である。] [0070] 医薬組成物 本発明の別の態様は、式Iの化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物の中の「組成物」という用語は、有効成分(複数可)およびその担体を形成する不活性成分(複数可)(薬学的に許容される添加剤)を含む生成物、ならびに、直接的または間接的に、2つ以上の任意の成分の組合せ、錯体生成もしくは凝集、または1つ以上の成分の解離、または1つ以上の成分の他の種類との反応または相互作用の結果として生じた任意の生成物を包含することを意図する。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物、追加の有効成分(複数可)、および薬学的に許容される添加剤を混和することにより生成される任意の組成物を包含する。] [0071] 本発明の医薬組成物は、有効成分としての、式Iにより表される化合物(または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物)、薬学的に許容される担体、必要に応じて他の治療用成分またはアジュバントを含む。この組成物は、経口、直腸、局所的および非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む。)の投与に適した組成物を含むが、所与の場合の最適な経路は、有効成分が投与される特定の宿主、ならびに状態の性質および重症度に依存することになる。医薬組成物は、単位剤形で有利に提供されてよく、製薬の分野で周知のいずれかの方法で調製してもよい。] [0072] 有効成分は、固体剤形、例えばカプセル剤、錠剤、トローチ剤、糖衣錠、顆粒剤および散剤など、または液体剤形、例えばエリキシル剤、シロップ剤、乳濁剤、分散剤および懸濁剤などで経口投与できる。有効成分はまた、無菌の液体剤形、例えば分散化剤、懸濁化剤または溶液剤の形で非経口的に投与することもできる。局所的投与用に、軟膏剤、クリーム剤、ドロップ剤、経皮パッチ剤または散剤として、眼球投与用に、眼用の溶液剤または懸濁剤調製物、すなわち、点眼剤として、吸入または鼻腔内投与用に、エアゾールスプレー剤または散剤組成物として、または直腸または経膣投与用に、クリーム剤、軟膏剤、スプレー剤または坐剤として、他の剤形もまた、有効成分を投与するために使用することができる。] [0073] ゼラチンカプセル剤は、有効成分および粉末化した担体、例えばラクトース、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などを含有する。同様の賦形剤を使用することによって、圧縮された錠剤を作製することができる。錠剤とカプセル剤は両方とも、ある時間に渡り薬物を連続して放出するために提供される徐放性製品として製造することができる。圧縮した錠剤は、糖コーティングまたは膜コーティングを施すことによって、あらゆる不快な味を隠し、大気から錠剤を保護することができ、または消化管において選択的に分解されるよう腸溶コーティングを施すことができる。] [0074] 経口投与のための液体剤形は、患者がより受け入れやすいように着色剤および香味剤を含有することができる。] [0075] 一般的に、水、適切な油、生理食塩水、水性ブドウ糖(グルコース)ならびに関連した糖液およびグリコール、例えばプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどが、非経口の溶液剤に適した担体である。非経口投与用の溶液剤は、有効成分の水溶性の塩、適切な安定化剤、および必要に応じて、緩衝物質を含有することが好ましい。重硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの抗酸化剤は、単独または組合せのいずれの場合でも、適切な安定化剤である。同様に使用されるのは、クエン酸およびその塩ならびにナトリウムEDTAである。加えて、非経口溶液は、塩化ベンザルコニウム、メチルパラベンまたはプロピルパラベンおよびクロロブタノールなどの保存剤を含有することができる。] [0076] 適切な薬学的な担体は、本分野における標準参考書であるRemington’s Pharmaceutical Sciences、A.Osolに記載されている。] [0077] 吸入による投与には、本発明の化合物は、加圧パックまたはネブライザーから提供されるエアゾールスプレー剤という形態で有利に送達されてよい。化合物はまた、調合し得る散剤として送達されてもよく、この散剤組成物は、吸入用散剤の吸入装置の助けを借りて吸入することができる。吸入に好ましい送達システムは、計量用量吸入(MDI)エアゾール剤であり、これは、フルオロカーボンまたは炭化水素などの適切な噴射剤中の式Iの化合物の懸濁剤または溶液剤として調合することができる。] [0078] 眼球投与には、化合物が眼の角膜および内部領域への浸透を可能とするだけの十分な時間この化合物が眼球表面に接触したまま維持されるよう、適切な眼科用ビヒクル中の、式Iの化合物の適切な重量パーセントの溶液または懸濁液を用いて点眼剤を調合し得る。] [0079] 本発明の化合物の投与に対して有用な薬学的剤形として、硬質および軟質のゼラチンカプセル剤、錠剤、非経口の注射剤および経口の懸濁剤が挙げられるが、これらに限らない。] [0080] 多数の単位カプセル剤は、粉末化した有効成分100ミリグラム、ラクトース150ミリグラム、セルロース50ミリグラムおよびステアリン酸マグネシウム6ミリグラムをそれぞれ、標準的なツーピースの硬ゼラチンカプセルに充填することにより調製される。] [0081] ダイズ油、綿実油またはオリーブ油などの消化のよい油中の有効成分の混合物は、プラス交換ポンプの手段によりゼラチンへと調製および注入することによって、有効成分100ミリグラムを含有する軟ゼラチンカプセルを形成することができる。カプセル剤は、洗浄し、乾燥させる。] [0082] 多数の錠剤は、投与単位が、有効成分100ミリグラム、コロイド状二酸化ケイ素0.2ミリグラム、ステアリン酸マグネシウム5ミリグラム、微結晶性のセルロース275ミリグラム、デンプン11ミリグラムおよびラクトース98.8ミリグラムとなるように、従来の手順により調製する。適切なコーティングを適用することによって、嗜好性または遅延吸収を高めることもできる。] [0083] 注射による投与に適した非経口組成物は、1.5重量%の有効成分を、10容量%のプロピレングリコール中で撹拌することにより調製される。溶液剤は、注射用に水でその容量にして滅菌する。] [0084] 水性懸濁剤は、細かく分割した有効成分100ミリグラム、カルボキシメチルセルロースナトリウム100ミリグラム、安息香酸ナトリウム5ミリグラム、ソルビトール溶液1.0グラム、U.S.P.およびバニリン0.025ミリリットルがそれぞれ5ミリリットル中に含有されるように、経口投与用に調製される。] [0085] 本発明の化合物を段階的にまたは別の治療薬と組み合わせて投与する場合、同一の剤形を一般的に使用することができる。薬剤を物理的な組合せで投与する場合、剤形および投与経路は、組み合わせた薬剤の相容性に応じて選択されるべきである。したがって、同時投与という用語は、2つの薬剤を同時または順次投与すること、あるいは2つの有効成分の一定用量での組合せとして投与することを含むと理解されている。] [0086] 本発明の化合物は、唯一の有効成分として、または患者におけるエリスロポエチンのレベルを改善するのに有用であると知られている他の有効成分を含めた、第2の有効成分との組合せとして投与することができる。] [0087] 本発明の化合物の調製の記載において使用される略語: AcOH酢酸 Aq水性の ブライン飽和した水性の塩化ナトリウム溶液 CH2Cl2ジクロロメタン DMFN,N−ジメチルホルムアミド Dppf 1,1”−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン DMAP 4−N,N−ジメチルアミノピリジン DMF N,N−ジメチルホルムアミド DMSOジメチルスルホキシド EtOAc酢酸エチル EtOHエタノール Et2Oまたはエーテルジエチルエーテル Gグラム hまたはhr 時間 HCl塩酸 HPLC高速液体クロマトグラフィー IPA2−プロパノール i−PrOHイソプロピルアルコール Mgミリグラム mLミリリットル Mmolミリモル MeCNアセトニトリル MeOHメタノール Min 分間 msまたはMS質量スペクトル Na2SO4硫酸ナトリウム Rt 保持時間 Rtまたはr 室温 TFAトリフルオロ酢酸 THFテトラヒドロフラン μL マイクロリットル] [0088] 合成 本発明の化合物は、文献において知られているまたは実験手順において例証されている他の標準的操作に加え、以下のスキームに示されている反応を利用することによって調製してもよい。したがって、以下の例示のためのスキームは、列挙された化合物または例示目的で使用された任意の特定の置換基により制限されない。スキームに示された置換基の番号付けは、特許請求の範囲において使用されているものと必ずしも関連しているわけではなく、多くの場合、明確さの目的で、以前に定義された式Iの定義のもとで許容される複数の置換基の代わりに、単独の置換基が化合物に付加しているのが示されている。] [0089] 以下のスキームおよび記載は、本発明において記載された新規な化合物の合成に使用し得る方法を例示している。化合物の2つの一般的サブセットが、本発明において記載されている。第1のサブセットは、式1a−bに示された構造式Iaで表されたN−[(4−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシンから構成される。第2のサブセットは、同様に式1a−bに示されている、式1bのN−[(7−ヒドロキシ−4−メチル−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロチエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル)カルボニル]グリシンから構成される。有機合成の文献において知られている合成による変換に基づくいくつかの戦略を、一般式IaおよびIbの表題化合物の調製に使用することができる。以下の反応スキームに示されている好ましい合成工程は、一般式1および9の置換されたアルキルオキソテトラヒドロチオフェン−カルボキシレートから開始する。任意には、アルキルオキソテトラヒドロチオフェンカルボキシレート(1および9)は市販されており、あるいは、反応スキーム3および4において例示された方法の1つをそれぞれ用いてこれらを合成することもできる。] [0090] 本発明の化合物の第1のサブセットを表す一般式Iaの化合物を合成する好ましい方法を、以下に提示された反応スキーム1において提示する。] [0091] この方法において、一般式1のアルキル4−オキソテトラヒドロチオフェン−3−カルボキシレートを、一般式2の第1級アミンと反応させることによって、ビニローグアミドを得る。続いてこれをメチルマロニルクロリドでアシル化することにより、置換された2,5−ジヒドロチオフェン−3−カルボキシレート誘導体3が生じる。この順序の第1ステップは、エタノールなどの溶媒中、高温、例えば約50℃とエタノールの還流温度の間の温度で通常行われ、反応は普通約1−24時間で完了する。任意には、ビニローグアミドの形成は、数モルパーセントの酢酸を反応混合物に添加することによって触媒されてもよい。] [0092] あるいは、一般式2の第1級アミンが、塩酸塩などの塩の形態で得られる場合、トリエチルアミンなどの第3級アミン塩基の当量を反応混合物に通常加える。単離後、次いでビニローグアミドをアセトニトリルなどの非プロトン性溶媒で処理し、メチルマロニルクロリドでアシル化する。アシル化は、室温と約65℃の間の温度で行い、反応は一般的に1−4時間で完了する。次いで置換された2,5−ジヒドロチオフェン−3−カルボキシレート誘導体3をワークアップ用の標準的条件を用いて単離し、クロマトグラフィー法または再結晶のいずれかによりこれを精製することができる。] [0093] 一般式Iaの新規な化合物の合成の第2ステップは、反応スキーム1に示されているように、一般式4のアルキル4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレートを生じるための一般式3の化合物の分子内のDieckmann反応である。この環化反応は、塩基として1−2当量のアルカリ金属アルコキシドを用いて、溶媒として対応するアルコールを用いて通常行われる。使用するアルコールおよびアルコキシドは、一般式4の化合物におけるエステル上のアルキル置換基に対応するよう選択することによって、エステルの混合物の形成を防ぐ。環化反応は通常、室温または室温のわずかに上で行い、反応は一般的に、例えば0.25から4時間内で、完了まで急速に進行する。] [0094] 一般式Iaの化合物の合成における次のステップは、反応スキーム1に示されているように、一般式4の化合物のエステル基の、一般式6のアルキルN−[(4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシネートへの変換である。変換は、対応するカルボン酸の第3位にあるエステルをまず加水分解し、次いで標準的なアミド結合カップリング方法を用いて、これを一般式5の置換されたグリシン誘導体でカップリングすることによって行うことができる。4から6へ変換するためのより好ましい方法は、適切な溶媒中でグリシン誘導体5と共にエステル4を加熱することを含み、これによって単一ステップでアミド6を生成する。後者の変換は通常、n−プロパノールなどの溶媒中、80と100℃の間の温度で1−5時間行う。] [0095] 一般式Iaの化合物の合成における最終ステップは、一般式6の中間体のグリシンエステルの、対応するカルボン酸への変換である。好ましい方法は、一般式5のグリシン誘導体(式中、R基はtert−ブチル基である。)を選択するステップを含む。これにより、一般式6のグリシネートを、ジクロロメタンなどの溶媒中、トリフルオロ酢酸などの酸での処理により加水分解することが可能となることによって、一般式7の化合物が生じる。この反応は通常、室温または室温よりもわずかに上で行い、この反応は普通約0.25−2時間で完了する。] [0096] 一般式6のエステル中に存在する置換基Rがメチル、エチルなどである場合、塩基性条件下での標準的加水分解反応により、エステル6を一般式7のグリシン誘導体へと変換する。一般式7の化合物は、一般式Iaの表題化合物(式中、nはゼロに等しい。)に相当する。一般式Iaの化合物(8)(式中、nは1または2と等しい。)を調製することを所望する場合、一般式7の化合物は、マグネシウムビス(モノパーオキシフタレート)(MMPP)、m−クロロペルオキシ安息香酸(MCPBA)などのオキシダントとの酸化の対象となる。このような酸化反応は通常、室温または室温よりも下で、ジクロロメタンまたはジクロロメタンとアルコールの混合物などの溶媒を用いて行われる。] [0097] 本発明の化合物の第2のサブセットを表す一般式Ibの化合物を合成する方法を、反応スキーム2において提示する。] [0098] 本方法において、一般式9のアルキル3−オキソテトラヒドロチオフェン−2−カルボキシレートを、一般式2の第1級アミンと反応させることによって、ビニローグアミドを得る。続いてこれをメチルマロニルクロリドでアシル化することによって、置換されたアルキル4,5−ジヒドロチオフェン−2−カルボキシレート誘導体10が生じる。] [0099] この順序の第1ステップは、エタノールなどの溶媒中、高温、例えば50℃とエタノールの還流温度の間の温度で通常行われ、反応は普通約1−24時間で完了する。任意には、ビニローグアミドの生成は、数モルパーセントの酢酸を反応混合物に添加することによって触媒されてもよい。あるいは、一般式2の第1級アミンが、塩酸塩などの塩の形態で得られる場合、トリエチルアミンなどの第3級アミン塩基の当量を反応混合物に通常加える。] [0100] 単離後、次いでビニローグアミドをアセトニトリルなどの非プロトン性溶媒で処理し、メチルマロニルクロリドでアシル化する。アシル化は、室温と約65℃の間の温度で行い、反応は一般的に1−4時間で完了する。次いで置換されたアルキル4,5−ジヒドロチオフェン−2−カルボキシレート誘導体10をワークアップ用の標準的条件を用いて単離し、クロマトグラフィー法または再結晶のいずれかによりこれを精製することができる。] [0101] 一般式Ibの化合物の合成の第2ステップは、反応スキーム2に示されているように、一般式11のアルキル7−ヒドロキシ−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレートを生じるための一般式10の化合物の分子内のDieckmann反応である。この環化反応は、塩基として1−2当量のアルカリ金属アルコキシドを用いて、溶媒として対応するアルコールを用いて、通常行われる。使用するアルコールおよびアルコキシドは、一般式10の化合物におけるエステル上のアルキル置換基に対応するよう選択することによって、エステルの混合物の形成を防ぐ。環化反応は通常、室温または室温のわずかに上で行い、反応は一般的に、例えば0.25から4時間内で、完了まで急速に進行する。] [0102] 一般式Ibの新規な化合物の合成の次のステップは、反応スキーム2に示されているように、一般式11の化合物のエステル基の、一般式12のアルキルN−[(7−ヒドロキシ−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロチエノ[3,2−b)]ピリジン−6−イル)カルボニル]グリシネートへの変換である。変換は、対応するカルボン酸の第3位にあるエステルをまず加水分解し、次いで標準的なアミド結合カップリング方法を用いて、これを一般式5の置換されたグリシン誘導体でカップリングすることによって行うことができる。11から12へ変換するためのより好ましい方法は、適切な溶媒中でグリシン誘導体5と共にエステル11を加熱することを含み、これによって単一ステップでアミド12を生成する。後者の変換は通常、n−プロパノールなどの溶媒中、80と100℃との間の温度で1−5時間行う。] [0103] 一般式Ibの化合物の合成における最終ステップは、一般式12の中間体のグリシンエステルの、対応するカルボン酸13への変換である。この合成を達成する1つの方法は、一般式5のグリシン誘導体(式中、R基はtert−ブチル基である。)を選択するステップを含む。これにより、一般式12のグリシネートを、ジクロロメタンなどの溶媒中でトリフルオロ酢酸などの酸での処理により加水分解することが可能となることによって、一般式13の化合物が生じる。この反応は通常、室温または室温よりもわずかに上で行い、この反応は普通約0.25−2時間で完了する。一般式12のエステル中に存在する置換基Rがメチル、エチルなどである場合、塩基性条件下での標準的加水分解反応により、エステル12を一般式13のグリシン誘導体へと変換する。] [0104] 一般式13の化合物は、一般式Ibの表題化合物(式中、nはゼロに等しい。)に相当する。一般式Ibの化合物(14)(式中、nは1または2と等しい。)を調製することが所望される場合、一般式13の化合物は、マグネシウムビス(モノパーオキシフタレート)(MMPP)、m−クロロペルオキシ安息香酸(MCPBA)などのオキシダントとの酸化の対象となる。このような酸化反応は通常、室温またはそれよりも下で、ジクロロメタンまたはジクロロメタンとアルコールの混合物などの溶媒を用いて行われる。] [0105] 以前に述べたように、反応スキーム1において出発物質として用いた一般式1の置換されたアルキル4−オキソテトラヒドロチオフェン−3−カルボキシレートは、市販されていてもよい。置換基R4からR7を有する一般式1のアルキル4−オキソテトラヒドロチオフェン−3−カルボキシレートを使用することを所望する場合、これらは市販されていないので、このような化合物は、有機合成の技術分野で知られている方法を用いて調製することができる。例えば、一般式15のα、β−不飽和エステルと、一般式16の置換されたアルキルチオグリコール酸とのマイケル付加反応により、反応スキーム3に示されているように、一般式17のジエステルが生じる(Woodward、R.B.、Eastman、R.H.、J.Amer.Chem.Soc.、1946年、68、2229−35頁)。次いで一般式17のジエステルを、Dieckmann反応を用いて(Satoshi、T.、Ushirogochi、H.、Sano、S.、Nagao、Y.、Chem.Lett.、1995年、4、295−6頁)、一般式1のアルキル4−オキソテトラヒドロチオフェン−3−カルボキシレートへと環化する。] [0106] 同様に、一般式9のアルキル3−オキソテトラヒドロチオフェン−2−カルボキシレートは、市販されていてよく、または有機合成の文献において公開されたいくつかの方法、例えば反応スキーム4において例示された方法などに従い合成してもよい。] [0107] この合成方法において、修正したDieckmann反応を使用することによっても、一般式20のチオエーテルを環化させて一般式9の化合物が生じる(Deshmukh、M.N.、Gangakhedkar、K.K.、Kumar、U.S.Syn.Comm.、1996年、26、1657−61頁。Yamada、Y.、Ishii、T.、Kimura、M.、Hosaka、K.、Tetrahedron Lett.、1981年、22、1353−4頁)。一般式20のチオエーテルは、さらに一般式19のアルキルチオグリコール酸と、一般式18のα,β−不飽和エステルとのマイケル付加により調製することができ(Struharik、M.、Hrnciar、P.、Chemical Papers、1986年、40、639−48頁。Woodward、R.B.、Eastman、R.H.、J.Am.Chem.Soc.、1946年、68、2229−35頁)、または有機化学の文献において知られた他の方法により調製することができる。] [0108] 最後に、本発明の範囲内である一般式Ia、bの追加の化合物が、有機合成の技術分野で知られている反応を用いて、反応スキーム1および2において一般式として示された1つ以上の中間体化合物から合成により調製することができることが認識されている。例えば、1つの方法は、R1からR7の置換基のうちの1つに組み込まれたアリールまたはヘテロシクリル環のクロスカップリング反応を包含する。] [0109] 反応スキーム5は、一般式21a、bまたは24a、bの中間体のR1置換基に存在するアリール基が、一般式22の適切なアリールまたはヘテロシクリル有機金属試薬とのクロスカップリング反応において反応している例を示している。好ましいクロスカップリング反応として、Suzuki、Stille、Negishiおよび有機合成の技術分野で知られている同様のクロスカップリング反応が挙げられる。これらの実施例において、X基およびY基は、上記に定義された通りであり、Zは、ハロゲン化物原子またはトリフレートなどの適切な離脱基を指し、カップリングパートナー22中のM基は、スタンナン、ボロン酸、ボロン酸エステルなどを指し、これらの反応の生成物は、ビアリールエレメントをR1置換基内に組み込んでいる一般式23a、bおよび25a、bの誘導体である。反応スキーム5に例示された合成方法の変法が、本発明の範囲内であることは、認識されている。例えば、新規に形成されたビアリールエレメント内のアリール基のうちの1つまたは両方は、上記に定義されたヘテロシクリル環であってよい。] [0110] ] [0111] 一般的な方法 湿気または空気に敏感な反応は、窒素下で、無水溶媒および試薬を用いて実施した。反応の進行は、E.Merckプレコート済みTLCプレート、シリカゲル60F−254、層厚0.25mmで実施した分析用薄層クロマトグラフィー(TLC)または液体クロマトグラフィー−質量スペクトル(LC−MS)のいずれかにより決定した。質量分析は、エレクトロスプレーイオン化を正イオン検出モードで用いて、Waters Micromass(登録商標)ZQ(商標)上で実施した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters C18 XTerra 3.5μm 3.0×50mmカラム、勾配10:90−100v/v CH3CN/H2O+v0.05%TFA上での、Agilent1100シリーズHPLCで、3.75分間に渡り行い、次いでこれを100CH3CN+v0.05%TFAで1.75分間、流速1.0mL/min、UV波長254nmで維持した。溶液の濃縮を、ロータリーエバポレーター上で、減圧下で行った。フラッシュクロマトグラフィーを、プレパックカートリッジ内のシリカゲル上での(32−63mM、60Å細孔径)Biotageフラッシュクロマトグラフィー装置(Dyax Corp.)を用いて実施した。] [0112] 参照例1] [0113] メチル4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]アミノ}−2,5−ジヒドロチオフェン−3−カルボキシレート(RE−1) EtOH(69mL)中のメチル4−オキソ−テトラヒドロチオフェン−3−カルボキシレート(5.17g、32.3mmol)に酢酸(1.85mL、32.3mmol)を加えた。この反応物を8O℃で一晩加熱した。この反応物を冷却し、濃縮し、次いでEtOAcで希釈した。次いでこの溶液をブラインおよび水性Na2CO3(2M)(1:1)で洗浄し、次いでブラインで洗浄した。この溶液を濃縮し、残留物を、ヘキサン中の0−40%EtOAcで溶出したシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(RE−1)が生じた。HPLC/MS:285.2(M+1);Rt=2.84min。] [0114] 参照例2] [0115] メチル1−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート(RE−2) ステップA:メチル4−[[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](3−メトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−2,5−ジヒドロチオフェン−3−カルボキシレート MeCN、(20mL)中の参照例1の生成物(5.30g18.6mmol)に、メチル3−クロロ−3−オキソプロパノエート(3.59mL、33.5mmol)を加えた。この混合物を90分間54℃で撹拌した。メチル3−クロロ−3−オキソプロパノエート(1mL、9.32mmol)の追加の部分を加え、次いでこの反応物をさらに3.5時間65℃に加熱した。この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、飽和した水性NaHCO3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残留物を、ヘキサン中の0−100%EtOAcで溶出したシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、生成物が生じた。] [0116] ステップB:メチル1−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート(RE−2) MeOH(60mL)中のステップAの生成物(6.645g、17.3mol)に、室温でナトリウムメトキシド(5.92mL、25.9mmol、25重量%)を加えた。20分後、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、水性HCl(2M)で洗浄し、次いで水で洗浄し、精製していない表題化合物(RE−2)を得た。これをそのまま参照例3において使用した。HPLC/MS:353.0(M+1);R1=2.68min。] [0117] 参照例3] [0118] tert−ブチルN−({1−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシネート(RE−3) 1−プロパノール(55mL)中の参照例2の生成物(5.64g、16.0mmol)にtert−ブチルグリシネート(3.93mL、28.8mmol)を加えた。この反応物を102℃で75分間撹拌し、次いで冷凍庫(−18)内に2日間置くことによって、結晶化させた。この混合物を濃縮し、生成物をi−PrOH中で懸濁させ、濾過により単離させた。生成物を乾燥させ、次いでCH2Cl2(100mL)で希釈した。濁った溶液を、Celite(登録商標)を通して濾過し、次いで約80mLまで部分的に濃縮した。約100mLのi−PrOHを添加することによって、生成物を結晶化させた。室温で1時間後、生成物を濾過で単離し、真空中で乾燥させることによって、表題化合物(RE−3)が生じた。HPLC/MS:452.0(M+1);Rt=3.44min。] [0119] (実施例1)] [0120] N−({1−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン(1−1) 参照例3の生成物(0.100g、0.221mmol)に、CH2Cl2(0.75mL)およびTFA(0.75mL)を室温で加えた。1時間後、この反応物をMeOH(5mL)で希釈することによって、生成物を結晶化させた。この混合物を濃縮し、次いでMeOHで希釈した。結晶を濾過で単離し、MeOHで2回洗浄し、ヘキサンで1回洗浄することによって、表題化合物が生じた。HPLC/MS:396.0(M+1);Rt=2.67min。] [0121] (実施例2)] [0122] N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(2−1) tert−ブチルN−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(参照例3および先行する参照例と同様のやり方で調製した。1.007g、2.033mmol)に、CH2Cl2(10.0mL)およびTFA(2.0mL)を室温で加えた。1時間後、この反応物を40℃に、さらに4時間加熱した。この反応物を濃縮し、次いでEt2OおよびMeOHで希釈することによって、試料を結晶化した。この液体をデカントし、固体をヘキサンで2回洗浄することによって、表題化合物が生じた。HPLC/MS:438.9.0(M+1);Rt=3.38min。] [0123] (実施例3)] [0124] N−{[1−(4−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(3−1) 実施例3の生成物(65mg、0.148mmol)に、Zn(CN)2(17.4mg、0.148mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.45mg、0.00814mmol)、1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(10.8mg、0.020mmol)、DMF(2.0mL)および水(0.2mL)を加えた。この反応物を5分間室温で、N2でパージし、次いで109℃に約4時間加熱した。この反応物をEtOAcで希釈し、ブライン/水性HCl(2M)1:1で洗浄し、濃縮した。残留物を、15から100% MeCN/H2O(それぞれ0.05%TFAを含有)で溶出するC18カラム上での半分取逆相HPLCで精製することによって、表題化合物(3−1)が生じた。HPLC/MS:386.0(M+1);Rt=2.96min。] [0125] 出発物質としての適切なアミンと共に、参照例ならびに実施例1および2に記載の手順と同様の手順を用いて、表1に示されているように、実施例4から24の化合物を調製した。] [0126] ] [0127] (実施例25)] [0128] N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン(25−1) 実施例2(2−1)の生成物(0.08g、0.16mmol)を、CEMCorporation Discover 300Wattマイクロ波反応器の10mL反応管内でDMA(2mL)中に溶解した。Na2CO3水溶液(2M、0.8mL、1.6mmol)、4−トリルボロン酸(40mg、0.29mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(11mg、0.016mmol)を加え、この管を窒素でパージし、キャップをして、マイクロ波反応器へ挿入した。これを、50ワットの最大出力で、15分間115℃で加熱した。この反応物をEtOAcで希釈し、2M HClで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残留物を、水中の0−100%MeCNで溶出したC18カラム上での半分取逆相HPLCで精製した。所望の画分を濃縮し、EtOAc中に溶解し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、表題化合物(25−1)が生じた。450.9(M+1);Rt=3.52min。] [0129] (実施例26)] [0130] N−[(1−{[5−(2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン(26−1) ステップA:Tert−ブチルN−[(1−{[5−(2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシネート Tert−ブチルN−[(1−{[5−(2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシネート(参照例3および先行する参照例と同様の手順で調製した。0.1g、0.22mmol)を、CEMCorporation Discover 300Wattマイクロ波反応器の10mL反応管内でDMA(1mL)中に溶解した。Na2CO3水溶液(2M、0.33mL、0.66mmol)、(2−フルオロフェニル)ボロン酸(56mg、0.4mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(12mg、0.018mmol)を加え、この管を窒素でパージし、キャップをして、マイクロ波反応器へ挿入した。これを、110℃で、20ワットの最大出力で12分間加熱した。この反応物をEtOAcで希釈し、2M HClで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残留物を、ヘキサン中の0−35%EtOAcで溶出したシリカフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製した。所望の画分を濃縮し、化合物が生じた。513.1(M+1);Rt=3.72min。] [0131] ステップB:N−[(1−{[5−(2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル]グリシン(26−1) ステップAの生成物(110mg、0.215mmol)をDCM(1mL)中に溶解し、TFA(1mL)を加えた。この反応物を周辺温度で3と1/2時間撹拌した。この反応物を濃縮し、残留物を、水中の0−100%MeCNで溶出した半分取C−18逆相クロマトグラフィーカラム上で精製した。所望の画分を濃縮し、表題化合物(26−1)が生じた。457.0(M+1);Rt=3.09min。] [0132] 実施例25または実施例26に記載の一般的なSuzukiカップリング手順および適切な出発物質を用いて、表2に示されているように、化合物実施例27から実施例57を得た。] [0133] ] [0134] (実施例58)] [0135] N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン(58−1) 実施例25の生成物(25−1)、(36mg、0.08mmol)をDMF(1mL)中に溶解し、mCPBA(41.2mg、0.184mmol)を加えた。反応物を35℃で5時間加熱した。反応物を冷却し、水(0.2mL)を加えた。反応物を濾過し、水中の0−100%MeCNで溶出したC18カラム上での半分取逆相HPLCで精製した。所望の画分の濃縮によって、生成物(58−1)が生じた。HPLC/MS:483.0(M+1);Rt=3.12min] [0136] (実施例59)] [0137] N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−6−オキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン(59−1) 表題化合物、(59−1)を、実施例58(58−1)からの副生成物として、単離した。HPLC/MS:467.1(M+1);Rt=2.90min] [0138] 実施例58に記載の手順と同様の手順および適切な硫化物を用いて、表3に示されているように、化合物実施例60から66を調製した。] [0139] ] [0140] 生物学的アッセイ 例証した本発明の化合物、実施例1から66は、PHD2とHIFの間の相互作用を阻害すること、および1ナノモルから10マイクロモルまでの範囲のIC50値を示すことが認められている。好ましい活性を検出するのに有用であり得るアッセイの非限定的な例は、以下の出版物において開示されている:Oehme、Fら、Anal.Biochem.、330:74−80頁(2004年)、Hirsila、Mら、J.Bio.Chem.、278(33):30772−30780頁(2005年)、Hyunju、Cら、Biochem.Biophys.Res.Comm.、330(2005年)275−280頁およびHewitson、K.Sら、Methodsin Enzymology、(Oxygen Biology and Hypoxia)、Elsevier Publisher(2007年)、25−42頁(ISSN:0076−6879)。] [0141] 本発明の化合物の生物学的活性は、以下に記載のアッセイを用いて評価することができる。] [0142] 96−ウェルプレートの各ウェルに、DMSO中のテスト化合物1μL、およびバキュロウイルスに感染したSf9細胞において発現し、このSf9細胞から精製した、0.15μg/mlFLAG標識した完全な長さのPHD2を含む、アッセイ緩衝液20μl(50mMトリスpH7.4/0.01%Tween−20/0.1mg/mlウシ血清アルブミン/10μM硫酸第一鉄/1mMアスコルビン酸ナトリウム/20μg/mlカタラーゼ)を加えた。30分間の室温でのプレインキュベーション後、酵素による反応を基質4μL(0.2μのM2−オキソグルタレートおよび0.5μMのHIF−1αペプチドビオチニル−DLDLEMLAPYIPMDDDFQLの最終濃縮物)の添加により開始した。室温で2時間後、この反応を終了させ、25μLクエンチ/検出ミックスを、1mMオルト−フェナントロリン、0.1mMEDTA、0.5nManti−(His)6LANCE試薬(Perkin−Elmer Life Sciences)、100nMAF647−標識したストレプトアビジン(Invitrogen)および2μg/ml(HiS)6−VHL複合体(S.Tan(2001)Protein Expr.Purif.21、224−234)の最終濃縮物に添加することによって、標識を発現させた。665および620nmでの時間分解蛍光標識の割合を求め、平行して行われた阻害されていない対照試料の測定と比較して阻害パーセントを計算した。] [0143] HIF−PHDlおよびHIF−PHD3の触媒活性の阻害を、同様に求めることができる。 表4は、実施例1から66に対してIC50(nM)で表されたPHD2結合活性を挙げている。] 実施例 [0144] ]
权利要求:
請求項1 式Iの化合物および薬学的に許容されるその塩および溶媒和物(式中、R8は、水素、C1−6アルキル(ヒドロキシ、−SH、−NH2または−CO2Hで任意に置換されている。)およびC3−6シクロアルキル(ヒドロキシ、−SH、−NH2または−CO2Hで任意に置換されている。)から選択され、nは1または2であり、XまたはYのうちの一方は、−S(O)nであり、ならびに他方は、CR4R5であり、R1は、−C1−10アルキル、−C2−10アルケニル、−C5−10シクロアルケニル、−C2−10アルキニル、−C0−10アルキルアリール、−C0−10アルキルヘテロシクリル、−C0−10アルキルC0−10シクロアルキル、およびペルフルオロC1−6アルキルから選択され、R1の中で、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは、それぞれ、1つ以上のR9置換基で任意に置換されており、R2およびR3は、独立して、水素、フェニル、ヘテロシクリルおよび−C1−10アルキルから選択され、ここで、C1−10アルキルは、非置換であり、または1つ以上のフッ素原子で置換されており、ならびにフェニルは非置換であり、またはフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、C1−10アルキルおよび−OC1−10アルキルから選択される、もしくはより多くの置換基で置換されており、R4、R5、R6およびR7は、独立して、水素、シアノ、オキソ、−C1−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、−C5−10シクロアルケニル、−C2−10アルキニル、−SOn(C1−10アルキル)および−SOnアリールから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つ以上の置換基R9で任意に置換されており、ならびに任意に、一組の置換基、R4およびR5、またはR6およびR7は、一緒に連結することによって、1つ以上の置換基R9で任意に置換されている、5から8個の原子の環を形成し、前記環は、部分的にまたは完全に不飽和であり、独立して、−NR6−、−O−および−S(O)n−から選択される0、1または2個のヘテロ原子を有し、R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アリール、ヘテロシクリル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−CO2Ra、−NRbRc、−CONRbRc、−OCO2Ra、−OCONRbRc、−NRdCO2Ra、−NRdCONRbRc、−SC0−6アルキルおよび−S(O)nRdから選択され、ここで、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つ以上の置換基R10で任意に置換されており、R10は、ヒドロキシ、アリール、ヘテロシクリル、ハロゲン、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、CO2H、シアノ、O(C=O)0−1C1−6アルキル、NO2、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)ペルフルオロアルキル、C0−10アルキルアミノカルボニルアミノ、C0−10アルキルオキシカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニル、C0−10アルキルアミノスルホニル、C0−10アルキルアミノカルボニル、−(C=O)N(C0−6アルキル)2、−S(C0−6アルキル)およびNH2から選択され、Raは、水素、−C1−10アルキル、−(C1−6アルキル)C3−8シクロアルキルおよび−(C1−6アルキル)フェニルから選択され、ならびにRb、RcおよびRdは、それぞれ独立して、水素、−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つ以上の置換基R10で任意に置換されている。)。 請求項2 Xが−S(O)nであり、ならびにYがCR4R5である、請求項1の化合物。 請求項3 Yが−S(O)nであり、ならびにXがCR4R5である、請求項1の化合物。 請求項4 R1が、−C0−10アルキルアリールおよび−C0−10アルキルヘテロシクリルから選択される、請求項1に記載の化合物。 請求項5 C0−10アルキルアリールが、−C1−3アルキルアリールであり、ならびに前記アリール部分が、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ビフェニルおよび2,3−ジヒドロインデニルから選択される、請求項4の化合物。 請求項6 −C1−3アルキルアリールが、−C1−3アルキルフェニル、−C1−3アルキルビフェニルおよび−C1−3アルキルビフェニル2,3−ジヒドロインデニルから選択される、請求項5の化合物。 請求項7 R1が−C0−10アルキルヘテロシクリルである、請求項4の化合物。 請求項8 −C0−10アルキルヘテロシクリルにおいて、前記ヘテロシクリル部分が、アザベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソオキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニルおよびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択される、請求項7の化合物。 請求項9 −C0−10アルキルヘテロシクリルにおいて、前記ヘテロシクリル部分が、ピリジニル、フェニル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、キノリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、ピラジニルおよびピリジニルから選択される、請求項8の化合物。 請求項10 −C0−10アルキルヘテロシクリルが−C1−3アルキルヘテロシクリルである、請求項8の化合物。 請求項11 N−({1−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[1−(4−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−[(4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−({4−ヒドロキシ−1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシンN−{[4−ヒドロキシ−1−(4−イソプロピルベンジル)−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[1−(4−tert−ブチルベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[1−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({1−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(3−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[1−(4−クロロ−2−メチルベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[1−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[1−(4−エチルベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({1−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(3,4−ジクロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(2−フェニル−1,3−オキサゾール−4−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(1−ベンゾチエン−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[(1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−[(1−{[5−(2−フルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−(1−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({1−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;N−({1−[4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({1−[4−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−(1−[4−(4−クロロフェノキシ)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({1−[(4’−エトキシビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(2−チエニル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−[(4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−{[4’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−{[1−({2’−[(ジエチルアミノ)カルボニル]ビフェニル−4−イル}メチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−[(1−{[6−(3−クロロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−[(1−{[6−(4−フルオロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−[(1−{[6−(2−クロロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−[(1−{[6−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({6−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−({1−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[4−ヒドロキシ−1−({6−[2−(メチルチオ)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−[(4−ヒドロキシ−1−{[6−(2−メチルフェニル)ピリジニウム−3−イル}メチル}−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジニウム−3−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−[(1−{[6−(2−エチルフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−[(1−{[6−(2,5−ジフルオロフェニル)ピリジニウム−3−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン・トリフルオロ酢酸塩;N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(4−キノリニウム−5−イルベンジル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシンクロリド;N−[(1−{[5−(2−クロロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−[(4−ヒドロキシ−1−{[5−(2−メチルフェニル)ピラジン−2−イル]メチル}−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−{[4−ヒドロキシ−1−({5−[2−(メチルチオ)フェニル]ピラジン−2−イル}メチル)−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−[(1−[5−(2,5−ジフルオロフェニル)ピラジン−2−イル]メチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシン;N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−({5−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピラジン−2−イル}メチル)−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−1−[(4’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]−6−オキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−{[4−ヒドロキシ−1−(4−イソプロピルベンジル)−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1−[(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−({4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;N−({4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;N−{[1−(4−エチルベンジル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジオキシド−2−オキソ−1,2,5,7−テトラヒドロチエノ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;から選択される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物。 請求項12 請求項1の化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。 請求項13 請求項1の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の、エリスロポエチンの体内産生を高めるために有効な量を、哺乳動物に投与するステップを含む、哺乳動物におけるエリスロポエチンの体内産生を高める方法。 請求項14 請求項1の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量を哺乳動物に投与するステップを含む、哺乳動物における貧血を予防または治療する方法。 請求項15 HIFプロリルヒドロキシラーゼにより媒介された状態を治療する薬物の製造における、請求項1の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用。
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